ベリーがゴハンを食べた後、食器をしっかり洗ってもヌルヌル感が取れません。
よく考えてみると、食器用の洗剤は油汚れを落とすものなのでアルカリ性か中性洗剤です。
犬の口の中はアルカリ性なので食器用の洗剤でしっかり洗ってもヌルヌルのままです。
犬の食器のヌルヌルはクエン酸で洗うと簡単にとれる
犬がゴハンを食べた食器がヌルヌルするのは、唾液の表面に付着した微生物がバイオフィルムという生物膜を生成するからです。
人間の口腔内phは6.8~7.0の中性に保たれているので唾液は犬ほどはヌルヌルしません。
台所や川の中、用水路などのぬめりもバイオフィルムと同じ原理です。
口の中は温度や栄養状態が細菌の繁殖に適しているので、犬の口のヌルヌルは食器に強くこびりつきます。
このぬめりはクエン酸で洗うと簡単に取れます。
食器の中にクエン酸を少量ふりかけて、スポンジで軽くこするだけです。
泡が立たないので洗えてる感じがしませんが、水ですすぐとぬめりがキレイに消えています。
クエン酸は細菌の増殖を抑える効果も高いので、犬の食器を洗うにはクエン酸がお薦めです。
クエン酸は飲むこともできますし、皮膚に対しても安全なのでとても便利です。
流し台の排水溝もキレイになるので消臭効果も期待できます。
私は100円均一の容器に入れて食器に直接ふりかけて洗っています。
クエン酸以外では、東レの高機能繊維でも犬の食器のヌルヌルを落とせます。
高機能繊維はメガネ拭きの他にもワイングラスの仕上げ磨き、クリーンルームでの清掃作業などにも使われています。
犬の唾液から人間にうつる病気
犬の唾液中の細菌が人間にとって有害になるものがあります。
犬に噛まれた時にミミズ腫れのようになったり、皮膚が赤く腫れて虫に刺されたように細かいブツブツができるのは主にパスツネラ菌によるものです。
犬の唾液による感染と症状
パスツレラ症(赤く腫れ、痛みや発熱)
肺炎・気管支炎や副鼻腔炎
・皮膚
蜂窩織炎(皮膚が赤く腫れて、虫に刺されたように細かいブツブツ)